源流(読み)ゲンリュウ

デジタル大辞泉 「源流」の意味・読み・例文・類語

げん‐りゅう〔‐リウ〕【源流】

ある川のもととなる水の流れ。水源。「ナイル川源流
物事の起こり。始まり。起源。「文明源流をたどる」
[類語](1水源/(2始まり始め起源根源本元物種温床濫觴源泉起こり発端端緒嚆矢糸口とば口取っ掛かり手掛かり足掛かり道を付ける

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精選版 日本国語大辞典 「源流」の意味・読み・例文・類語

げん‐りゅう‥リウ【源流】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 水のながれ出るみなもと。水源。源泉。
    1. [初出の実例]「和尚艤帰朝船、凌万里浪之時、乳水涌海上、甘露溢潮中、凝奇異思、尋彼源流、到此勝地」(出典:観心寺文書‐承和四年(837)三月三日・観心寺縁起実録帳案)
    2. [その他の文献]〔詩譜序〕
  3. 物事の起こり。起源。源泉。
    1. [初出の実例]「雑体非一。源流漸繁」(出典:古今和歌集(905‐914)真名序)
    2. [その他の文献]〔魏志‐劉劭伝〕
  4. みなもとと流れ。物事の本と末。
    1. [初出の実例]「彼れ明に邦国本末の理を知り、社会源流(ゲンリウ)の義を識りて」(出典:国会論(1888)〈中江兆民〉)
    2. [その他の文献]〔荀子‐富国〕
  5. 剣術の流派の一つ。安房国(千葉県)里見家の家人木曾庄九郎が創始したもの。〔武術流祖録(1843)〕

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普及版 字通 「源流」の読み・字形・画数・意味

【源流】げんりゆう(りう)

本原。〔子、富国〕故に禹に十年の水あり、湯に七年の旱あり。而して天下色(飢色)無きは、~是れ他の故無し。本末源を知るの謂(いひ)なり。故に田野るるも倉廩(さうりん)實(み)ち、百姓(むな)しきも府庫滿つ。

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