曲折(読み)きょくせつ

精選版 日本国語大辞典「曲折」の解説

きょく‐せつ【曲折】

〘名〙
① (━する) まがりくねること。折れまがること。また、折りまげること。きょくせち。→紆余曲折
※権記‐寛弘八年(1011)六月一三日「進退曲折必有揖、但廊内不揖」
※徒然草(1331頃)一五四「この間植木を好みて、ことやうに曲折あるを求めて目を喜ばしめつるは」
② (━する) 状態が変化すること。状態に変化があること。移り変り。変化。改変。
※御成敗式目(1232)起請「此内若雖一事、存曲折違犯者〈略〉神罸冥罸於各可罷蒙也」 〔繁欽‐与魏太子書〕
③ 物事のこみ入った事情。また、そのすべて。一部始終。いきさつ。委曲。委細。
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉九「周密に心を用ひ、曲折を尽し、詳細を極むること、実にその所長にして」
※夫婦(1904)〈国木田独歩〉三「とても他の者に自分の深い感情の曲折(キョクセツ)を伝へ得る者ではない」 〔史記‐李将軍伝〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「曲折」の解説

きょく‐せつ【曲折】

[名](スル)
曲がりくねること。折れ曲がること。
「人通りの少ない夜寒の小路を―して」〈漱石こゝろ
物事がさまざまに入り組んで変化をすること。また、込み入った事情。「曲折を経る」「紆余(うよ)曲折

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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