チオケトン

化学辞典 第2版 「チオケトン」の解説

チオケトン
チオケトン
thioketone

RC(=S)Rの一般式で表される化合物総称ケトンのOがSで置換された化合物.酸性条件下,ケトンと硫化水素から得られる.脂肪族チオケトンは不安定であり,二量体,三量体になる.たとえば,チオアセトンには二量体 [(CH3)2CS]2:沸点183~185 ℃,三量体 [(CH3)2CS]3:融点24 ℃,沸点130 ℃(17 kPa)が存在するが,単量体は不安定である.芳香族チオケトンは安定で単離されており,反応性が大きい.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

《料理されるためにまないたにのせられた魚の意から》相手のなすに任せるより方法のない運命のたとえ。まないたの鯉こい。[類語]俎板まないたの鯉こい・薬缶やかんで茹ゆでた蛸たこのよう・手も足も出ない...

俎上の魚の用語解説を読む