チオピラン

化学辞典 第2版 「チオピラン」の解説

チオピラン
チオピラン
thiopyran

C5H6S(98.17).ピランのOをSで置換した複素環式化合物で,2H-,4H-チオピランの2種類の異性体がある.】2H-チオピラン(2H-thiopyran):エチルビニルスルフィドと3-ブロモプロピンから得られたビニル(2-プロピニル)スルフィドを環化させると得られる.沸点32~34 ℃(1.6 kPa).1.5708.λmax 1530 cm-1.【】4H-チオピラン(4H-thiopyran):グルタルアルデヒドと硫化水素とをジクロロメタン中で縮合させると得られる.融点-28 ℃,沸点30 ℃(1.6 kPa).1.5623.λmax 1600,1640 cm-1.空気中で容易に分解する.固体状態では保存可能である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android