チップソー

世界大百科事典(旧版)内のチップソーの言及

【鋸】より

…木材の手びき用には既述の縦びき,横びき,ばら目のほかに細かい歯で精密にひく胴付(どうづき)鋸(鋸身の薄さを補強する背金がつくので背金鋸ともいう),端止溝を挽く畔(あぜ)びき鋸,舟大工の用いる摺合せ(すりあわせ)鋸,曲線を挽く引(突)回し鋸などがあり,さらに手びき製材に用いられてきた縦びき用の大鋸(おが),前びき大鋸,かがり,両びき(両頭)鋸などがある。(5)は手びき鋸,機械鋸を問わず,ほとんどのものは炭素工具鋼5~6種(鑢(やすり)のかかる程度の硬さ)であるが,最近丸鋸などには超硬質合金(炭化タングステン)などを付刃するものが多くなり,これをチップソーという。
[手入れ]
 手びき鋸は目立鑢(めたてやすり)で,機械鋸はグラインダーで研削する。…

【木工機械】より

…20世紀の初めにアメリカで発明された高速度鋼は,600℃になっても硬さの変化が少ないので,木工刃物にも用いられるようになった。また,木材を合成樹脂で接着した合板やパーティクルボードは刃物を急速に摩耗させるので,最近は丸のこの歯先に超硬合金を付け歯したチップソーで切断するようになった。最近の木工機械の大きな変化は,コンピューターの発達を背景にして,数値と記号で構成された数値情報により各種の運動を制御する数値制御(NC)木工機械の出現と,材料の軽量化および部品の小型化による携帯用あるいは家庭用機種の普及である。…

※「チップソー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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