ちはやふる

知恵蔵 「ちはやふる」の解説

ちはやふる

競技かるた題材にした末次由紀のマンガ作品。2007年末から15年9月現在も「BE・LOVE」(講談社)で連載されている。09年に「マンガ大賞2009」、10年に「このマンガがすごい!2010」オンナ編第1位、11年には「第35回講談社漫画賞」を受賞した。単行本は、14年末には累計発行部数が1200万部を突破し、15年9月現在、28巻まで発売されている。
主人公・綾瀬千早が、競技かるたと出合って女性日本一のクイーンを目指す青春ストーリー。千早は小学6年生の時に、永世名人の孫で全国トップレベルの実力を持つ転校生・綿谷新を通じてかるたの魅力を知り、勉強もスポーツもでき新に対抗心を持つクラスメート・真島太一と3人でかるた会に入会する。3人は小学校を卒業して別々の道を行くが、高校で再会した千早と太一はかるた部を設立し、団体戦優勝を目標に部員を集めて練習を重ね、全国大会を目指す。かるたから一時離れていた新も、千早たちの活躍に心を動かされ再びかるたの世界に戻る。スポーツとして取り組まれる競技かるたの魅力や奥深さに加え、3人を中心に友情や恋愛が描かれている。
「ちはやふる」は神などにかかる枕詞(まくらことば)で、タイトル百人一首在原業平の歌「ちはやぶる 神代もきかず竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」にちなんでいる。
マンガの大ヒットを受けて、11年と13年にはテレビアニメ化され、16年には2部作で実写映画が公開される予定である。映画は、小泉徳宏監督で、千早を広瀬すず、太一を野村周平、新を真剣佑が演じる。

(原田英美 ライター/2015年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ちはやふる」の解説

ちはやふる

①末次由紀による漫画作品。競技かるたに情熱をかける少女たちの姿を描く。『BE-LOVE』2008年~2022年連載。講談社BE-LOVEコミックス全50巻。第35回(2011年度)講談社漫画賞 少女部門受賞、マンガ大賞2009(2008年度)大賞受賞。2016年~2018年に広瀬すず主演により実写映画3作が公開。
②①を原作とする日本のテレビアニメ。放映は日本テレビ系列(2011年10月~2012年3月)。制作:マッドハウス。「ちはやふる2」(2013年1月~6月)、「ちはやふる3」(2019年10月~2020年3月)もある。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

知恵蔵mini 「ちはやふる」の解説

ちはやふる

末次由紀(すえつぐゆき)による日本の少女マンガ。主人公・綾瀬千早が競技かるたのクイーン(女王)を目指す物語で、2007年12月よりマンガ誌「BE・LOVE」(講談社)で連載開始された。15年4月13日現在、連載中。単行本は既刊27巻で、累計発行部数は1200万部とされる。09年に「マンガ大賞」を受賞し、11年には「講談社漫画賞」の少女部門に選ばれた。11年と13年に、日本テレビ系列でテレビアニメ化されている。15年4月13日に発売された単行本27巻の帯で、実写映画化されることが発表された。

(2015-4-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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