知恵蔵 「ちはやふる」の解説
ちはやふる
主人公・綾瀬千早が、競技かるたと出合って女性日本一のクイーンを目指す青春ストーリー。千早は小学6年生の時に、永世名人の孫で全国トップレベルの実力を持つ転校生・綿谷新を通じてかるたの魅力を知り、勉強もスポーツもでき新に対抗心を持つクラスメート・真島太一と3人でかるた会に入会する。3人は小学校を卒業して別々の道を行くが、高校で再会した千早と太一はかるた部を設立し、団体戦優勝を目標に部員を集めて練習を重ね、全国大会を目指す。かるたから一時離れていた新も、千早たちの活躍に心を動かされ再びかるたの世界に戻る。スポーツとして取り組まれる競技かるたの魅力や奥深さに加え、3人を中心に友情や恋愛が描かれている。
「ちはやふる」は神などにかかる枕詞(まくらことば)で、タイトルは百人一首の在原業平の歌「ちはやぶる 神代もきかず竜田川 からくれなゐに 水くくるとは」にちなんでいる。
マンガの大ヒットを受けて、11年と13年にはテレビアニメ化され、16年には2部作で実写映画が公開される予定である。映画は、小泉徳宏監督で、千早を広瀬すず、太一を野村周平、新を真剣佑が演じる。
(原田英美 ライター/2015年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報