チャイナ・フリー(読み)ちゃいなふりー(英語表記)China Free

日本大百科全書(ニッポニカ) 「チャイナ・フリー」の意味・わかりやすい解説

チャイナ・フリー
ちゃいなふりー
China Free

中国産の原材料を使用していないという意味の造語で、フリーは英語で「~が含まれない」という意味。最初にこの語を使用したのは、アメリカの健康食品会社フード・フォーヘルス・インターナショナルで、2007年から自社の商品に「チャイナ・フリー」のシールを貼ることで、中国産の原材料を使用していないことを積極的に示した。

 背景には、2006年パナマでの中国製かぜシロップによる死亡事件や、カナダのペットフード会社が輸入した中国製の小麦が原因のペット大量死事件をはじめ、アメリカでの中国製玩具からの鉛の検出、有毒物質のジエチレングリコールを含む中国産練り歯磨き、農薬が残留した中国産野菜など、続発した中国製品の安全性の問題がある。これらは多くの消費者に中国製品に対する大きな不信感をいだかせた。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android