造語(読み)ぞうご

日本大百科全書(ニッポニカ)「造語」の解説

造語
ぞうご

新しい事物や概念を表現する必要に迫られたとき、われわれは、(1)他の言語から語を輸入するか、(2)自国語を利用して新しい語をつくりだすかして、その必要を満たす。(1)を借用とよび、(2)の過程を造語という。

 造語の過程は大きく二つに分かれる。〔1〕既存の語をまったく利用しない語根創造と、〔2〕既存の語をなんらかの形で利用する方法とである。〔1〕は新商品の命名などにみられるが、この場合には、音声の聴覚印象が重要な働きをする。純粋な語根創造は比較的少ない。〔2〕のなかで、もっとも重要なのは、(a)既存の語を二つ(以上)結合することによって、新しい語をつくる複合、(b)接辞を添加することによって、新しい語をつくる派生の二つである。それに加えて、(c)逆成(名詞「料理」→動詞「りょうる」)、(d)混成(やぶる+さく→やぶく)、(e)短縮(千秋楽→楽)、(f)頭文字語(臨時行政調査会→臨調)などがある。

[杉浦茂夫]

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精選版 日本国語大辞典「造語」の解説

ぞう‐ご ザウ‥【造語】

〘名〙
① 新しく語をつくること。新しい意味のことばをつくること。
※史記抄(1477)一五「頬毛の上から連属してをえさがりたなりぢゃほどに、造語にも上から下へつづく処で而字を置ぞ」
※所謂社会小説(1898)〈金子筑水〉「社会小説といふ語は、近頃の造語なるべければ」
② でたらめを言うこと。つくりごと。造言。〔荘子‐盗跖

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デジタル大辞泉「造語」の解説

ぞう‐ご〔ザウ‐〕【造語】

[名](スル)新語をつくること。既存の語を組み合わせるなどして新しい意味の言葉をつくること。また、その言葉。「新しい概念を表す言葉として造語する」「明治期の造語

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普及版 字通「造語」の解説

【造語】ぞう(ざう)ご

つくりごとをいう。〔荘子、盗跖〕(なんぢ)作言語して、(みだ)りにし、枝木のを冠り、死牛の(けふ)(あばらの皮)を帶び、多辭繆(びうせつ)して、さずしてらひ、らずして(き)る。

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