チャワンタケ類(読み)チャワンタケるい(英語表記)cup fungi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チャワンタケ類」の意味・わかりやすい解説

チャワンタケ類
チャワンタケるい
cup fungi

広義には子嚢菌類盤菌類にあてることもあるが,特にチャワンタケ目チャワンタケ科のキノコ類をさす。この名の起りは子実体の形が浅い碗状ないし皿状であることによる。ときとして柄をもつものもある。最もよくみられる種で小型のものにはアラゲコベニチャワンタケ (径 0.5~1.2mm) ,コスズメノワン (径3~10mm) ,大型のものはベニチャワンタケ (径1~5cm) ,オオチャワンタケ (径3~5cm) などがある。子実体の内底面には子実層ができ円筒形または棍棒形で有蓋子嚢を多数生じ,中に普通8個ずつの子嚢胞子ができる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

春闘

春の時期に労働組合が一斉に賃上げ、労働条件の改善に関する交渉を行なうこと。欧米では、産業別に強力な労働組合が存在し、それらが労働条件改善への闘争を繰り広げて成果を得てきた。だが、日本では企業ごとに労働...

春闘の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android