日本大百科全書(ニッポニカ) 「チュブート川」の意味・わかりやすい解説 チュブート川ちゅぶーとがわRío Chubut 南アメリカ南部、アルゼンチンのパタゴニア地方を流れる川。アンデス山脈東斜面に源を発し、南流してパタゴニア台地に入り、東流してチコ川に合流したのちラウソンで大西洋に注ぐ。全長810キロメートル、流域面積5万4000平方キロメートル。おもな水源地をなすアンデス山脈内の部分を除き、年降水量200ミリメートル以下のステップ地帯を流れる。下流部で合流するチコ川を除き、この地帯には目だった支流はない。このため、長さのわりに流域面積が著しく小さい。チコ川との合流点には、発電用のフロレンティノ・アメギノ・ダムがある。[松本栄次] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例