最新 地学事典 「デイビッド石」の解説
デイビッドせき
デイビッド石
davidite-(Ce)
化学組成Ce(Y, U)Fe2(Ti, Fe, Cr, V)18(O, OH, F)38のクライトン石族に属する鉱物。三方晶系,空間群R3,格子定数a0.9190nm,α68.73°,単位格子中1分子含む。板状結晶~不定形分晶。ガラス光沢。劈開なし,断口貝殻状~不規則。硬度6。比重4.29。黒色,条痕暗灰色。光学等方性,屈折率不詳。部分的または全体にメタミクト。920℃加熱により原構造を回復,再結晶化。南オーストラリアのRadium Hillで発見され,長年,複数相の混合物である可能性が指摘され,独立の鉱物種としては疑問視されてきた。オーストラリアの地質学者T.W.E.David(1858~1934)にちなみ命名。Uや重希土を含む層と軽希土とCaを含む層の積層構造。
執筆者:宮脇 律郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

