デジタル大辞泉 「ディプロマミル」の意味・読み・例文・類語 ディプロマ‐ミル(diploma mill) 《卒業証書製造工場の意》大学などの教育機関を自称し、学位や称号を売る団体。このような行為を学位商法という。ディグリーミル。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵 「ディプロマミル」の解説 ディプロマ・ミル 十分な教育を施さずに、営利目的で卒業証書(ディプロマ)を発行する大学のこと。米国においては、連邦政府による大学の認可制度が存在しないために、こうした大学を取り締まることは実質的に難しい。最近はインターネットを使った大学も増えており、こうした大学が活動しやすくなっている。ミシガン州政府教育局のホームページには、ミシガン州が大学として認めない約700の大学名が公表されているが、これらの中には、既設の大学と極めて紛らわしいものもある。2005年には、米国のディプロマ・ミルが発行した学位を示して日本で医療行為を行っていた事例も出るなど、具体的な被害も生じている。日本もWTO交渉において、高等教育の国際化を認めつつあるが、こうした大学に対する対策が求められている。またユネスコとOECD(経済協力開発機構)は、05年に「国境を越えて提供される高等教育の質保証に関するガイドライン」を発表した。 (金子元久 東京大学教授 / 2007年) 出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報