デンプン-ヨウ素複合体(読み)デンプンヨウソフクゴウタイ

化学辞典 第2版 「デンプン-ヨウ素複合体」の解説

デンプン-ヨウ素複合体
デンプンヨウソフクゴウタイ
starch-iodine complex

デンプンの直鎖成分であるアミロースは,6個のグルコース残基で1巻きするらせん構造(径約13 Å,ピッチ約8 Å)をとっており,そのらせん軸にそって1巻き当たり1分子のヨウ素が入り込むことにより複合体をつくり,特有の青色(λmax 650 nm)を呈する.その吸収極大波長は,アミロース鎖が長くなるほど長波長側に移動する.他方,分枝構造をもつアミロペクチンは,ヨウ素との結合力が弱く,赤紫色(λmax 540 nm)を呈する.[別用語参照]ヨウ素-デンプン反応

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

機械メーカー。トヨタグループの総本家で,繊維機械のほかトヨタ自動車からの小型商用車の受託生産,エンジンその他の自動車部品,フォークリフトなどの産業用車両の生産も行なう。1926年豊田佐吉が,みずから発...

豊田自動織機の用語解説を読む