らせん軸(読み)ラセンジク

化学辞典 第2版 「らせん軸」の解説

らせん軸
ラセンジク
screw axis

回転に並進を組み合わせた対称操作を定義する軸.ある軸のまわりに図形を回転し,続いてこの軸に平行な方向に適当に平行移動する操作をらせん操作といい,その軸をらせん軸という.ある軸のまわりに2π/nだけ右回転すると同時に,p/n周期だけ並進することによってこの操作前の位置と完全に重なるとき,この軸を np と書き,一般にn回のらせん軸という.ただし,pnより小さい整数.結晶対称要素としては 21(図参照),31,32,41,42,43,61,62,63,64,65 の11種類のらせん軸が可能である.npn1-p は互いに右巻きらせんと左巻きらせんの対掌体の関係にある.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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