普及版 字通 「トク・そしる・うらむ」の読み・字形・画数・意味
29画
[字訓] そしる・うらむ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しよく)。に・黷(とく)の声がある。〔説文〕三上に「痛み怨むなり」、〔方言、十三〕に「謗(そし)るなり。痛むなり」とあり、〔左伝〕に「怨」(宣十二年)、「謗」(昭元年)の語がある。(きよう)は相争う当事者。相争って互いに怨痛することをいう。
[訓義]
1. そしる、うらむ、にくむ。
2. うらみごと。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 伊佐不(いさふ)、、佐奈牟(さきなむ) 〔名義抄〕 ソシル・ウラム・イツハル・ソラゴト・イタム 〔字鏡集〕 ソシル・イタム・アタム・ソラゴト・ニクム・サクル・サキナム・イツハル・ウラム
[語系]
・黷・dokは同声。みなけがす意がある。jiokは声近く、鬻(げんいく)すること、そらごとで詐り欺くことをいう。
[熟語]
言▶・謗▶
[下接語]
怨・玩・毀・讒・誹・忿・謗・謡
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報