ドクサバフグ(読み)どくさばふぐ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドクサバフグ」の意味・わかりやすい解説

ドクサバフグ
どくさばふぐ / 毒鯖河豚
[学] Lagocephalus lunaris

硬骨魚綱フグ目フグ科に属する海水魚東シナ海、南シナ海、インド洋南アフリカ共和国に分布する。体の背腹両面に小棘(しょうきょく)があり、背面の小棘は背びれの起部に達する。尾びれはやや深く湾入する。体の背側は暗褐色で腹側は銀白色体長は35センチメートルに達する。皮膚、肝臓卵巣、腸のほか、肉にも強毒がある。無毒のシロサバフグに一見似ているため、間違って食べ、中毒事件の原因となることがある。最近、日本の沿岸からも採集されており、シロサバフグと混同しないよう注意を要する。

[松浦啓一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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