ドクターX~外科医・大門未知子~(読み)どくたーえっくす~げかい・だいもんみちこ~

知恵蔵 の解説

ドクターX~外科医・大門未知子~

テレビ朝日系「木曜ドラマ」(木曜午後9時~)の枠でシリーズ化されているテレビドラマ脚本は、日本テレビ系水曜ドラマ「ハケンの品格」、NHK朝の連続テレビ小説「花子アン」などを手掛けた中園ミホ。2012年(10月18日から12月13日まで放送)の第1シーズン(全8話)は、同年の民放連続ドラマ1位となる平均視聴率19.1%(関東地区ビデオリサーチ調べ)を記録し、中園は第31回向田邦子賞を、中園と主演の米倉涼子は第21回橋田賞を獲得した。13年(10月17日から12月19日まで放送)の第2シーズン(全9話)では平均視聴率23.0%(同)を記録。第3シーズンは14年10月9日から放送中で、初回の視聴率は21.3(関東地区ビデオリサーチ調べ)、瞬間最高視聴率は(同)と好発進をした。
特定の病院に所属しないフリーランスの女性外科医・大門未知子(米倉涼子)が自らのスキルを頼みとし、危険な手術に挑戦するストーリー。大門の決めゼリフである「私、失敗しないので」と、医師免許を必要としない雑務を拒否する「いたしません」は話題を集めている。
第1シーズンは医師不足に陥った帝都医科大学付属第三病院で、フリーランスという新たな医師像が受け入れられるかどうかがテーマである。病院長の毒島隆之介(伊東四朗)から高額報酬で雇用された大門が、見たこともない手術を行い、それがかつて「ドクターX」と呼ばれた謎の医師が行った手術と同じだったという内容。第2シーズンは帝都医科大学付属病院本院に舞台を移し、教授を中心とした大学病院の医局制度の不条理に立ち向かう。大門が、蛭間重勝外科統括部長(西田敏行)率いる外科と馬淵一代内科統括部長(三田佳子)率いる内科の権力闘争をものともせず、患者の命を救うことを第一優先に突き進むという内容。
第3シーズンの舞台は日本医学界の頂点に君臨するとされる特定機能病院「国立高度医療センター」で、東西を代表する「東帝大学病院」と「西京大学病院」の両大学出身者による派閥争いが展開される。大門の借金を肩代わりしている神原名医紹介所所長で元医師の神原晶(岸部一徳)と、フリーランスの麻酔科医でシングルマザーの城之内博美(内田有紀)は、シーズンを通じて大門を支える。
3シリーズを通じてゼネラルプロデューサーは内山聖子(テレビ朝日)であり、医療ジャーナリスト・現役医師の森田豊が医療監修を務めている。

(若林朋子 ライター/2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini の解説

ドクターX~外科医・大門未知子~

テレビ朝日系列で放映された日本のテレビドラマ。脚本・中園ミホ、演出・田村直己、松田秀知。主演・米倉涼子。謎めいたフリーランスの外科医を主人公とし、2012年10月18日〜12月13日に全8回放映された。最高視聴率24.4パーセント、平均視聴率平均視聴率19.1パーセントで、12年度の日本の全ドラマ中最高を記録。同年に「第31回橋田賞」を主演者、脚本家が受賞した他、「エランドール賞プロデューサー奨励賞」なども受賞した。ドラマ中の「私、失敗しないので」は流行語となった。13年10月より新シリーズが放映される。

(2013-8-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス の解説

ドクターX~外科医・大門未知子~

日本のテレビドラマ。放映はテレビ朝日系列(2012年10月~12月)。全8回。脚本:中園ミホ。音楽:沢田完。出演:米倉涼子、田中圭、伊東四朗ほか。フリーランスの女性外科医が活躍する医療ドラマ。2013年、2014年に続編が制作されている。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報