ドナルド・キーン(読み)どなるど・きーん

知恵蔵mini 「ドナルド・キーン」の解説

ドナルド・キーン

日本文学研究者、文芸評論家。1922年、米国ニューヨーク州生まれ。コロンビア大学在学中の40年に「源氏物語」を知り、日本文学の研究を志す。第二次世界大戦中に米海軍日本語学校で学び、戦後ハーバード大学ケンブリッジ大学を経て53年に京都大学大学院に留学。その後はコロンビア大学の教授を務めながら頻繁に日本を訪れ、「徒然草」「おくのほそ道」などの古典安部公房三島由紀夫といった現代作家の作品を英訳して海外に紹介した。独自の日本文学論や日本の古典芸能の評論をまとめた著作も発表し、文学賞を多数受賞。2008年には文化勲章を受章した。11年の東日本大震災後、日本永住を決意して日本国籍を取得。主な著書に日本の日記文学を論じた『百代(はくたい)の過客(かかく)』、全18巻に及ぶ『日本文学の歴史』などがある。19年2月24日、死去した。享年96。

(2019-2-26)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

367日誕生日大事典 「ドナルド・キーン」の解説

ドナルド キーン

生年月日:1922年6月18日
アメリカの日本文学者

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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