どんどん焼(読み)どんどんやき

精選版 日本国語大辞典 「どんどん焼」の意味・読み・例文・類語

どんどん‐やき【どんどん焼】

〘名〙 (どんどん焼ける意からか)
今川焼の俗称。
故旧忘れ得べき(1935‐36)〈高見順〉三「あんたの好物のどんどん焼を持ってきませう」
食品一つ鉄板の上に水で溶いた小麦粉円形に流し、上に、サクラエビイカキャベツなどの具をのせ、さらに小麦粉汁をかけて、表裏ともに焼いて食べるもの。
※古川ロッパ日記‐昭和九年(1936)九月八日「公園裏のドンドン焼屋へ行く」

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デジタル大辞泉プラス 「どんどん焼」の解説

どんどん焼

株式会社おきんが販売するあられ菓子。製造は株式会社菓道。ソース味とキムチ味がある。

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世界大百科事典(旧版)内のどんどん焼の言及

【お好み焼】より

…後者は干しエビ,刻みスルメその他種々の材料を用いて即席料理風のものもつくり,これがのちに高見順の小説《如何なる星の下に》に見られるような,成人を対象とするお好み焼になっていく。この屋台の文字焼屋は,太鼓をたたいて流し歩いたため〈どんどん焼〉の名も生じた。また,文字焼をなまった〈もんじゃ焼〉の語もひろく分布しており,大阪などでは〈一銭洋食〉とも呼ばれた。…

※「どんどん焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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