改訂新版 世界大百科事典 「ナトゥラ峠」の意味・わかりやすい解説 ナトゥ・ラ[峠]Natu La インド北東部,シッキムとチベットの境にある峠。標高4310m。シッキム州都ガントクGangtokの東北東24kmにある。インド・チベット間の主要交易路を結び,シッキムからチベットのチュンビ渓谷へ通じる。かつて多くの旅行家が,ここを通ってチベット入りをした。しかしイギリスは1879年チベットへの通路として,この峠の南にあるジェレップ・ラJelep La峠(4374m)への道を完成し,それがカリンポンとチュンビ渓谷を結ぶ最短路となった。執筆者:高山 龍三 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by