最新 地学事典 「ネオテクトニクス」の解説
ネオテクトニクス
neotectonics
新第三紀および第四紀以降のテクトニクスを研究する学問分野。活構造学とも。新第三紀および第四紀以降の地殻活動が,現在の地殻活動に本質的に連続するという考えに基づいている。1950年代後半からの構造地質学・地形学などの研究によって,現在地震などで生じている変動が,第四紀からほぼ一様の速度で進行していることが明らかになった。新第三紀の地殻活動は,そういう意味では現在と同一とはいえないが,日本列島の現在の骨格ができあがって以降という意味で,ネオテクトニクスと呼ばれる。ヨーロッパではアルプス造山以後の地殻変動はあまり重視されていないが,環太平洋地域では,新第三紀以後の地殻変動が他地域に比べて著しいため,特にこの分野が注目されている。国際第四紀学連合内にネオテクトニクス委員会が設けられている。
執筆者:瀬野 徹三・杉村 新
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

