普及版 字通 「ハツ・くさかる・のぞく」の読み・字形・画数・意味

9画
[字訓] くさかる・のぞく
[説文解字]

[字形] 会意
(はつ)+殳(しゅ)。
は両足を開いて出発するときの姿勢。殳は
(さん)の省文で、草刈り。〔説文〕二上に「足を以て艸を
夷(たふい)す(ふみならす)」とあり、〔周礼、秋官、
氏(ていし)〕に、「夏の日至にして之れを夷(か)り、秋に繩(みのり)して之れを
(か)り、
の日至にして之れを耜(す)く」という。〔左伝、隠六年〕「之れを
夷(さんい)
崇(うんすう)す」とは、刈りとって積みあげること。
はおそらく撥の初文。〔広雅、釈詁三〕に「撥は除くなり」とみえ、〔説文〕金部十四上の
(はつ)に「兩
木
、以て
を刈るべし」という。[訓義]
1. くさかる、くさをふむ、くさをのぞく。
2. わだかまる、まがる。
[古辞書の訓]
〔字鏡集〕
フム[声系]
〔説文〕に
声として發(発)を収める。
は出発、ものを開始すること。まず弓を発するのは、開戦することをいう。[熟語]

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