最新 地学事典 「バイカリアン」の解説
バイカリアン
Baikalian
バイカル湖周辺~アルダン楯状地南縁にかけて知られる原生代末の変動期(または変動帯,Baikalides)。同地域の原生代早期以降の厚い堆積物は,原生代末に著しい褶曲(バイカル褶曲;Baikalian folding)や変成作用と火成岩類の貫入を受ける。変動は約8億年前に始まり,カレドニア期まで続くが,そのうち約5.5億年前までの変動を意味する。同時期の変動はシベリア卓状地東部~東南部(エニセイ山脈・サヤン山脈など)やロシア卓状地周辺にも広く認められ,ロシアの地質家は中近東や西ヨーロッパのアシントおよびカドミア造山運動を含めてBaikalianという場合もある。バイカル褶曲はN.S.Shatsky(1932)が定義,リーフェイ褶曲(Riphean folding)と同義。
執筆者:加納 隆・岸本 文男
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

