最新 地学事典 「バックステップ」の解説
バックステップ
backstep
震探記録断面上で,ある反射波列が直下の反射波列に対し沖側へ向かってダウンラップし,上位の反射波列が順次これを繰り返す反封波列累重様式。それぞれ沖側へ向かって薄化尖滅する地層が,上位ほど堆積域と尖滅地点を陸側に移動させながら累重する現象に対応しており,この堆積現象そのものを指すこともある。沿岸~浅海域において堆積速度よりも堆積空間増加速度が上回っていること,すなわち海進が起こっていることを示唆する(Van Wagoner et al.,1990)。バックステップするユニットの上限は,一見,上位の反射波列群(地層群)によって削剝されたように見える場合があるので,P.R.Vail(1987)はこれを“apparent truncation”と呼んだ。
執筆者:荒戸 裕之
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

