順次(読み)じゅんじ

精選版 日本国語大辞典 「順次」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じ【順次】

〘名〙 (古くは「じゅんし」)
順序にしたがって次々に物事をすること。じゅんぐり。順々。
※東寺百合文書‐る・応永三一年(1424)一二月二四日・最勝光院方評定引付「又九月晦日杲淳法印死去之間、任巡次」
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一八「小説は此三挺(ちゃう)使命を順次(ジュンジ)に述べなければならぬ」 〔人物志‐七繆〕
② 年長者から順に往生すること。年上の者から順に死ぬこと。
太平記(14C後)一〇「父の入道大に諫めて、暫く吾を先き立てて、順次(ジュンシ)の孝を専らにし」
③ (形動) 折目正しくきちんとしていること。また、そのさま。
日葡辞書(1603‐04)「Iunxina(ジュンシナ) ヒト
※神宮文庫本発心集(1216頃か)三「此の僧順次に必生死を離るべき者にて侍るを」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「順次」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐じ【順次】

(副詞的に用いて)順序に従って物事をするさま。順々。順繰り。「一番から順次面接する」
仏語。この世の次の世。来世
年齢の順序に従い、親が死んでから死ぬこと。
「暫吾を先立てて、―の孝をもっぱらにし」〈太平記・一〇〉
[類語]順順に順繰りに逐次次次に・順に・順送り持ち回り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「順次」の読み・字形・画数・意味

【順次】じゆんじ

順序。

字通「順」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

ASCII.jpデジタル用語辞典 「順次」の解説

順次

構造化プログラミングの論理構造のひとつ処理が記述された順に、逐次処理を行うこと。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android