最新 地学事典 「バロア閃石」の解説
バロアせんせき
バロア閃石
barroisite
化学組成□(NaCa)(Mg, Fe2+)3(Al, Fe3+)2(Si7Al)O22(OH)2の鉱物。Mg/(Mg+Fe2+)=0.5~1.0。角閃石上族,(OH-F-Cl)族,Na-Ca亜族に属し,化学式でAサイトは(Na+K)<0.5,Tサイトは6.5<Si<7.25である。透閃石の化学式でCaMg →NaAl置換とMgSi→(Al, Fe3+)Al置換で得られる。サブカルシックホルンブレンドとも。Mg/(Mg+Fe2+)=0~0.5であるものを鉄バロア閃石というが,実際には存在が確認されていない。単斜晶系,空間群C2/m, 格子定数a~0.98nm, b~1.80, c~0.533, β~104.5°, 単位格子中2分子含む。多色性X淡黄,Y緑,Z青緑。屈折率α1.65, β1.66, γ1.67, 光軸面(010),2Vx40°~70°, cΛZ~20°。らん閃石片岩相・緑れん石角閃岩相の変成岩に産出し,エクロジャイトにも産することがある。
執筆者:冨田 克敏・松原 聰
参照項目:角閃石
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

