出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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[品種]
コムギは秋にまいて幼植物で越冬してから,春に出穂する秋まき性品種(冬コムギ)と,春に播種して,夏までに出穂結実する春まき性品種(春コムギ)とに区別される。秋まき性品種は,低温にあって初めて穂の分化・出穂に必要な生理的体制を獲得するもので,この過程を春化(バーナリゼーション,春化処理)という。春化に必要とされる低温期間の長短は品種によって異なり,この長短を指標として個々の品種の秋まき性程度が区分される。…
…その第1段階は感温相で,この段階で一定の温度に合わなければ第2段階に移ることができず,結局,生育して開花,結実しない〉とし,生育と量的増大の生長とを区別した。その場合,第1段階(種子・幼植物時代)で低温などに会うこと,あるいは会わせる処理そのものをヤロビザーツィヤyarovizatsiya(ヤロビゼーション,バーナリゼーション,春化ともいう)と呼び,これを行うと開花,成熟など生育が促進され,増収されるとした。ヤロビはこの略語である。…
…1938年にソ連農業科学アカデミー総裁となる。植物の生長期には温度を必要とする段階と光を必要とする段階があるという発育段階説を提唱,それを利用したバーナリゼーション(春化処理)なる栽培法を実施(1929)。また生物の遺伝性は環境との関連で存在するとして遺伝子を中心におくメンデリズムを批判,いわゆるルイセンコ学説を展開,科学界のみでなく政治の世界をもまきこんだルイセンコ論争の主役となった。…
※「バーナリゼーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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