ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バーブ・アーリー」の意味・わかりやすい解説
バーブ・アーリー
Bâb-i `Alî
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[在地勢力の台頭]
18世紀に入ると,帝国の政治・社会体制は,15,16世紀におけるそれとは,まったく別の様相を呈した。中央では,デウシルメ制が消滅してムスリム出身の書記(カーティブ)層が台頭し,後半には行政の中心がトプカプ宮殿を離れて,大宰相府(バーブ・アーリーBāb‐ı Ālī,Sublime Porte)へ移行した。アナトリア,バルカン,歴史的シリアでは,ワーリー(vali,wālī,旧ベイレルベイ),ムタサッルフ(mutasarrıf,旧サンジャクベイ)が影響力を喪失して代官(ミュテセッリムmütesellim)が地方行政を牛耳り,また,ティマール制は,制度としては存在したが実質を失い,徴税機構は,ミュルテジムmültezimとよばれる請負人による徴税請負制(イルティザーム)に代わった。…
…15世紀以後,デウシルメ制が発展すると,非トルコ系諸民族出身者が主としてこの職に任命された。18世紀以後,帝国における政治の中枢がトプカプ宮殿からサドラザムの公邸(バーブ・アーリー)に移行すると,その権限は拡大し,バーブ・アーリーBab‐ı ‘Ālī(〈高き門〉。ヨーロッパではSublime Porte)は,オスマン朝政府そのものを意味するようになった。…
※「バーブ・アーリー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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