ピグマイオイ(読み)ぴぐまいおい(その他表記)Pygmaioi

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ピグマイオイ」の意味・わかりやすい解説

ピグマイオイ
ぴぐまいおい
Pygmaioi

古代ギリシアでアフリカ、あるいはインド、スキティアに住むと想像されていた小人族。ピグマイオイの名は、肘(ひじ)から握りこぶしまでの長さを単位とするギリシア語ピグメpygmeに由来するといわれ、その背丈の者の意であるらしい。ホメロスにも言及されているが、その報告は歴史家によってさまざまである。ピグマイオイは鶴(つる)と戦うので有名で、自分たちの畑を守るために牡羊(おひつじ)に変装したり、山羊(やぎ)に乗って鶴と戦い、その鶴の卵を打ち壊したりしたという。なお、英語式に発音するとピグミーズとなる。

[伊藤照夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ユーラシア大陸、北アメリカ大陸北部に広く分布し、日本では北海道にエゾヒグマが生息する。成獣は体長2メートル以上、体重300キロにもなり、日本最大の陸生動物として知られる。雑食性で草や木の実、サケ、シ...

ヒグマの用語解説を読む