改訂新版 世界大百科事典 「ピピン2世」の意味・わかりやすい解説 ピピン[2世]Pippin Ⅱ生没年:635ころ-714 ピピン1世の孫。アンセギセルの子。カール・マルテルの父。中ピピンPippin der Mittelere(von Herstal)と呼ばれる。アウストラシア宮宰(680ころ)であったが,ネウストリアおよびブルゴーニュ宮宰エブロインEbroinに敗れた(680)。しかしエブロインが暗殺されたので,これら両宮宰職をも兼ね,ヒルデベルト3世Childebert Ⅲ(683ころ-711)の下に,フランク王国の再統一をなしとげた(687)。添名の〈エルスタル〉は,その宮殿の所在地(リエージュ付近)による。執筆者:森 洋 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by