最新 地学事典 「ピーモント帯」の解説
ピーモントたい
ピーモント帯
Piedmont zone
西アルプスのイタリアとフランス国境付近のペンニン帯中~東部の超高圧および高圧変成岩分布域をいう。高圧変成岩はエオアルプス変成作用によって形成され,その原岩はテチスの海洋堆積物と海洋地殻断片である。変成堆積岩はcalc-schists(英),schistes lustrés(仏)あるいはBündnerschiefer(独)と呼ばれている。その変成岩類の上昇時期を示す放射年代は約50Maである。この地域には高圧型変成作用を受けた大陸地殻断片(ドラマイラ,グランパラディソ,モンテローザ岩体)もみられるが,その年代は明らかに古いことからピーモント帯に入れない。ペンニン帯の西部はGran San Bernardo(Brian-çonnais)帯といい,弱変成堆積岩類からなっている。明瞭な高圧変成岩類の分布がみられないことから,やはりピーモント帯とは区別している。
執筆者:板谷 徹丸
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

