分布(読み)ぶんぷ(英語表記)distribution

翻訳|distribution

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「分布」の解説

分布
ぶんぷ
distribution

ある事象が地表上にどのように出現しているかを示すもので,その占有している状態をいう。分布は大きく,ある一つの場所に集中している状態と,分散している状態とに分けられる。分布の状態を地図に示したものが分布図である。分布図によって,分布がなぜそのようになっているかの問題の所在を見つけ,それを究明しようとするのが分布論である。地理学は特に分布の科学ともいわれ,分布を重要視する。分布図の表現法は種々あり,出現する地点をできるかぎり正確に点で示すドットマップのほか,ある程度まとめて代表的地域に示す区分図,移動 (流れ) を示す流線図などがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典「分布」の解説

ぶん‐ぷ【分布】

〘名〙
① 分かれてあちこちにひろがること。また、分けひろめること。
※江談抄(1111頃)四「分布舎利五十三州」 〔国語‐周語上〕
② 仏舎利がその数を増加させること。
※東宝記(1352)二「天下豊饒之時、分布倍増、国土衰危之時、粒数減少」
④ 動植物の地理的な生育範囲のこと。種類ごとによって固有な分布をしている。〔生物学語彙(1884)〕
⑤ 数学で、確率分布のこと。分配。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「分布」の解説

ぶん‐ぷ【分布】

[名](スル)
分かれて広くあちこちにあること。また、あちこちに置くこと。「一帯に古代遺跡が分布する」
動植物が地理的、時間的にある範囲を占めること。「垂直分布」「水平分布」「分布図」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の分布の言及

【数理統計学】より

…その後,多数の数値を扱う数学的理論が開発されるに従って,数理統計学として応用数学の一分野にまで発展するに至った。それは,(1)データのもとになる集団に対する研究,(2)集団の変動の研究,(3)データの分布状況の特性を見いだすことなどを目標とする。すなわち,その目的は個々のものに関する興味にあるのではなくて,すべての個体をひとまとめにした集団の特性を論ずることにある。…

※「分布」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

緑酒

〘名〙 緑色の酒。よい酒。うまい酒の色としていう。※菅家文草(900頃)五・雨晴対月「緑酒猶催醒後盞、珠簾未レ下暁来鈎」※一高寮歌・嗚呼玉杯に花うけて(1902)〈矢野勘治〉「嗚呼玉杯に花うけて 緑酒...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android