ファージンゲールチェア(読み)ふぁーじんげーるちぇあ

家とインテリアの用語がわかる辞典 「ファージンゲールチェア」の解説

ファージンゲールチェア【farthingale chair】

16~17世紀初頭のイギリスで作られた椅子(いす)。フランスカクトアールと同じく、上流婦人の大きく張ったスカートでも座りやすいように、座面前方の広がった台形になっていて、背板は細長いが、肘(ひじ)掛けがない。◇「ファージンゲール」は、スカートを大きく膨らますための腰枠(こしわく)またはそれを用いたスカートの意。

出典 講談社家とインテリアの用語がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のファージンゲールチェアの言及

【カクトアール】より

…名はフランス語の〈caqueter(おしゃべりをする)〉に由来する。イギリスでもエリザベス1世のころ,ファージンゲール・チェアと呼ばれる肘掛けのない椅子が流行した。ファージンゲール【鍵和田 務】。…

※「ファージンゲールチェア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android