フェルナンドデノロニャ島(読み)フェルナンドデノロニャとう(英語表記)Ilha Fernando de Noronha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

フェルナンドデノロニャ島
フェルナンドデノロニャとう
Ilha Fernando de Noronha

ブラジルの北東端をなすサンロケ岬の東北東約 360kmの大西洋上に位置するブラジル領の島。行政上はペルナンブコ州に属する。火山起源の細長い島で,海岸は切り立ち,最高点は 300m以上に達する。 1504年この島を「発見」したポルトガル人貴族フェルナンド・デ・ノロニャに与えられ,のちポルトガル植民地ブラジルのペルナンブコ地方の属領となった。戦略的要地に位置していたため,17~18世紀にはしばしば外国軍に攻撃されたが,ポルトガルはこれを防衛し,18世紀には流刑植民地として利用した。塩とグアノ (海鳥糞堆積) を産するが,経済的重要性は少ない。マグロサメカメなどの海洋性生物と鳥類の貴重な生息地となっており,ロカス環礁保護区とともに 2001年世界遺産の自然遺産に登録。面積 26km2。人口 1266 (1980推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報