フチノ低地(読み)ふちのていち(その他表記)Conca del Fucino

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フチノ低地」の意味・わかりやすい解説

フチノ低地
ふちのていち
Conca del Fucino

イタリア南部、アブルッツィ州西部にある平坦(へいたん)な盆地。中心都市アベッツァーノAvezzano(人口3万6585、2001国勢調査速報値)。かつては面積155平方キロメートル、平均深度22メートルのフチノ湖であったが、19世紀後半の大規模な干拓事業の結果、全面的に農用地に転用された。その後、第二次世界大戦後の土地改革と南部開発によって豊かな農業地帯に変わり、さらに工業活動の面でも目覚ましい発展を遂げている。

[堺 憲一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android