ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベレンガーリョ1世」の意味・わかりやすい解説
ベレンガーリョ1世
ベレンガーリョいっせい
Berengario I
[没]924.4.7.
カロリング朝時代のイタリア王 (在位 888~889,898~924) ,西ローマ皇帝 (在位 915~924) 。フリューリ侯。ルートウィヒ1世 (敬虔王)の孫。 888年カルル3世 (肥満王) の死でイタリアにおける男系カロリング朝が絶え,女系諸侯によるイタリア王位争奪戦が始った。同年フリューリ侯だったベレンガーリョ1世が最初に王に推戴された。しかしスポレト侯グイードやプロバンス王ルドビーコの挑戦を受け,王国全体を支配することができなかった。長い抗争ののち勝利を収め,915年皇帝位を獲得。 923年新たにブルグンド王ルドルフ2世の挑戦に見舞われて,敗北し,翌年暗殺された。
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