ベンスルフロンメチル

化学辞典 第2版 「ベンスルフロンメチル」の解説

ベンスルフロンメチル
ベンスルフロンメチル
bensulfuron-methyl

N-(4,6-dimethoxypyrimidin-2-yl)-N′-[(2-methoxycarbonylbenzyl)sulfonyl]urea.C16H18N4O7S(410.41).ロンダックスともいう.2-メトキシカルボニルフェニルメタンスルホンアミドをホスゲンと130 ℃ で反応させ,2-メトキシカルボニルフェニルメチルスルホニルイソシアネートとし,これに2-アミノ-4,6-ジメトキシピリミジンを反応させると得られる.白色固体.融点185~188 ℃.水溶解度120 mg L-1(pH 7,20 ℃).スルホニルウレア系の除草剤で,多数の水田用一発処理剤の主成分である.ほかのスルホニルウレア系の除草剤と同じく,バリンなどの分岐アミノ酸生合成過程の鍵酵素であるアセト乳酸合成酵素の阻害剤である.LD50 5000 mg/kg(ラット経口).[CAS 83055-99-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android