ペルー-チリ海溝(読み)ペルーチリかいこう(その他表記)Peru-Chili Trench

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペルー-チリ海溝」の意味・わかりやすい解説

ペルー-チリ海溝
ペルーチリかいこう
Peru-Chili Trench

南アメリカ西海岸沖にある海溝アタカマ海溝ともいう。 100年ぐらい前の海底電線布設当時からその存在は知られていたが,詳しくわかったのは最近になってからである。1つの海溝 (全長約 5500km) とみられてきたが,北1,南2の割合で,ナスカ海嶺で2分され,北はペルー海溝,南はチリ海溝とも呼ばれる。チリ海溝中央部に最深所 (8064m) があり,ペルー海溝はそれより浅く,最深所で 6262mぐらいである。北端はカーネギー海嶺,南端はチリ海膨で,それぞれ限られる。

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世界大百科事典(旧版)内のペルー-チリ海溝の言及

【アンデス[山脈]】より

…しかし西太平洋の島弧とは異なり,海洋プレートが大陸の下に直接もぐり込んでいて,そこにアンデス山脈が形成されている。ペルー,チリの沖の太平洋東縁には深さ5000~7000mのペルー・チリ海溝があり,アンデス山脈中央部の主脈との間に,1万mを超える高度差を生じている。爆発型の活動をする活火山を含む多数の火山が分布し,他の若い造山帯同様,大規模な地震が多い。…

※「ペルー-チリ海溝」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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