デジタル大辞泉 「割合」の意味・読み・例文・類語 わり‐あい〔‐あひ〕【割合】 [名]1 全体に対する部分の、または他の数量に対するある数量の比率。率。割。「男子学生と女子学生の割合が逆転する」「空気の主要成分の割合を求める」2 (「…のわりあいに」の形で)「割5」に同じ。「大きさの割合に重い」「冬の割合には暖かい」3 それぞれに分けて割り当てること。割り前。割り勘。「そりゃけうとい安いもんぢゃ。―にいたさうかいな」〈滑・膝栗毛・七〉[副]他の物事や場合に比べてそれらの程度を超えているさま。比較的。割に。「部屋は割合にきれいだ」「割合(と)やさしい問題」[類語](1)比率・率りつ・比ひ・割わり・歩合・倍率・定率・同率・低率・高率・レート・パーセンテージ/()割に・割と・割り方・割りかし・比較的・なかなか・かなり・相当・大幅・随分・大分だいぶ・だいぶん・大層・頗すこぶる・いやに・やけに・えらい・馬鹿ばかに・余程・余っ程・結構・案外・存外・思いのほか・まあ・まあまあ・まずまず・どうにかこうにか・どうかこうか・どうやらこうやら・曲がりなりにも・かすかす・どうやら・なんとかかんとか・なんとか・ようやっと・どうにか・そこそこ・辛かろうじて・辛くも・それなり・やっと・やっとこさ・ようやく・あやうく・危なく・増し・次善・可・セカンドベスト・ベター・及第・無難・ほどほど・捨てたものではない・満更まんざらでもない・まだしも・まだ・えんやらやっと・やっとのことで・ようよう・すんでのところ・間一髪・かつがつ・すんでのこと・すんでに・あわや・九死に一生を得る・すれすれ・よっぽど・未いまだし・未いまだ・不徹底・不十分・及ばずながら・不全・不完全・どうなりこうなり・一応・急場しのぎ・当座しのぎ・一時しのぎ・その場しのぎ・最早もはや・畢竟ひっきょう・結局・やはり・所詮・どの道・いずれにしても・結句・遂に・とどのつまり・詰まるところ・帰するところ・詮ずるところ・要するに・いずれ・どうせ・つまり・とうとう・いよいよ・挙げ句・挙げ句の果て・差し詰め・究竟きゅうきょう・果ては・何と言っても・どっち道・とにかく・何しろ・何せ・何分なにぶん・何分なにぶんにも・なんにせよ・ともかく・ともかくも・ともあれ・とまれ・とにもかくにも・それはともあれ・遅かれ早かれ・善かれ悪しかれ・ほとんど 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「割合」の意味・読み・例文・類語 わり‐あい‥あひ【割合】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 分割してそれぞれの負担分としてあてがうこと。また、そのもの。割当て。割り前。また、割り勘。[初出の実例]「一組の内より外の人を代に出し、其本人より割合を遣す故」(出典:政談(1727頃)四)② ( ━する ) 分割・配分すること。[初出の実例]「前々より村中入会に致し来り山林・秣場等を、相対を以て分もち切に割合申まじき事」(出典:地方凡例録(1794)一〇)③ 芝居で、一枡をその許容人数の頭割りにした値を支払って、他人と同席して見物すること。[初出の実例]「隣桟敷には拾人ばかりの割合と見えて」(出典:談義本・八景聞取法問(1754)二)④ その人にとって得となること。[初出の実例]「爰らで手を打ちお武家さま、お帰りなさるがお割合かと、憚りながら存じまする」(出典:歌舞伎・月宴升毬栗(散切お富)(1872)二幕)⑤ ( ━する ) 全体に対して部分が、また、ある物に対して他のある物が、ある量的関係にあること。また、その関係。比率。歩合。割。[初出の実例]「小学校の稽古人、民口に合せて千人に五十人の割合なりしが」(出典:万国新話(1868)〈柳河春三編〉一)⑥ 数学で、比または比率のこと。⑦ ( 連体修飾語をうけ、「に」を伴って ) 連体修飾語の内容と比べて、後に述べる内容がつりあわない場合に用いる。…に比べて。…にしては。[初出の実例]「おれは勇気のある割合に智慧が足りない」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉四)[ 2 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「に」「と」を伴って用いる ) 比較的な観点から見て。他のものとのつりあいから見て。また、そのもの相応と思われる程度を超えて。比較的。思いのほか。[初出の実例]「はけかたの方が滅法多くて、仕出の方がまだ割合にすくないから」(出典:交易問答(1869)〈加藤弘之〉上)「燧石(ひうちいし)の扱ひかたを割合ひ親切に教へてくれた」(出典:二つの話(1946)〈井伏鱒二〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by