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存在 そんざい being; être; Sein

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

存在
そんざい
being; être; Sein

有ともいう。哲学における最も根本的な概念。それゆえ十全に定義することはできない。通常,(1) 何か「がある」,(2) 「何か」がある,(3) 何かは何か「である」 (内的規定) の3様の意に用いられ,それぞれ,(1) 実存または実在,(2) 存在者,(3) 本質とも呼ばれる

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デジタル大辞泉の解説

そん‐ざい【存在】

[名](スル)
人間や事物が、あること。また、その人間や事物。「神の存在を信じる」「歴史上に存在する人物」「クラスの中でも目立つ存在
being/〈ドイツ〉Sein》哲学で、あること。あるもの。有。
㋐実体・基体など他のものに依存することなく、それ自体としてあるもの。
㋑ものの本質としてあるもの。
㋒現実存在としてあることやあるもの。特に、人間の実存。
㋓現象として主観に現れているものや経験に与えられているもの。
㋔判断において、主語と述語とを結合する繋辞(けいじ)。「sはpである」の「ある」。

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大辞林 第三版の解説

そんざい【存在】

( 名 ) スル
人や事物があること,いること。また,その人や事物。 「少数だが反対者も-する」 「人類の-をおびやかすもの」 「神の-を信ずる」 「貴重な-」 「気になる-」
〘哲〙 何かがあること,またあるもの。有。
実体・基体・本質・本性など,他のものに依存することなくそれ自体としてあり,非本来的・偶有的でなく,絶対的・必然的にあるもの。
現に事実として今ここにある事や物および人間の実存。現実存在。
感覚や経験に現れるもの。現象。
判断において,主語と述語を結びつける繫辞けいじ。「 S は P である」の「ある」。 〔「何ものかがあること」の意。英語 being や existence,あるいはドイツ語 Sein,ラテン語 esse の哲学用語の訳語。「哲学字彙」(1881年)に英語 existence の訳語として載る〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

存在
そんざい
being英語
treフランス語
Seinドイツ語

(1)「ある」といわれるものすべてを総括する、もっとも一般的な類としての「存在者」on(ギリシア語)、ens(ラテン語)、das Seiende(ドイツ語)を意味する。存在者は、実在者だけではなく、非実在者をも含む。非実在者、たとえば天馬も、それが「天馬であるもの」として思考される限りにおいては、「一種のあるもの(仮想物)」だからである。また、「あらぬもの(非存在者)」も、ある意味では存在者の一種である。なぜなら、「あらぬもの」も、「あらぬもの」である限りにおいて思考され、また(そういうものとして)あるからである。この意味において、存在者はいっさいのものを総括する類である。アリストテレスは、すべてのものに関する一つの知恵としての哲学を「存在者である限りにおける存在者についての原理、原因の知識」と規定した。(2)より厳密な意味では、存在は存在者における「存在の働き」einai(ギリシア語)、esse(ラテン語)、das Sein(ドイツ語)を意味する。すべて存在するものは「或(あ)る何か」であり、「或る何か」である限りにおいて、われわれに知られる。存在者におけるこの「或る何か」は、それぞれの存在者に固有なものであり、存在者の属する類と種に従って特殊化される。この「何か」の特殊性によって、存在者はそれとは異なる他の存在者から区別される(人間にとっては人間、鉄にとっては鉄が、この「何か」である)。「何か」は、そのものの「何であるか」を規定するもの、そのものの「存在本質」si(ギリシア語)、essentia(ラテン語)、das Wesen(ドイツ語)である。
 これに反して、すべての存在者に述語される「ある」という述語は、すべての存在者に等しく述語される共通なものである。すべての存在本質がある一定の類のうちに限定されるのに対して、「ある」という述語は類という限定を越える。したがって、これは厳密な意味では類ではなく、類を越えるもの、「超越者」である。すべての存在者に共通な、この「ある」ということばの意味する「存在の働き」が「存在」である。すべての存在者は、特殊な存在本質と共通な存在の働きから成り立つ。存在者に向かうわれわれの認識は、それぞれの存在者について、その「何であるか」を問うとき、まず特殊な存在本質に向けられる。そして、その限りにおいて、われわれの知識は特殊化され、特殊科学の知識が生ずる。存在者が存在者である限りにおいてもつ、共通な「存在」は覆われ、「存在」への問いは忘れられる。特殊な存在者への問いにおいては忘れられている、この存在の共通の根としての存在そのものへの問いとして、哲学の問いが生ずるのである。[加藤信朗]

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