…細胞小器官など細胞構成要素の働きや化学的組成を調べる目的で開発されたもので,細胞を機械的に破砕(細胞破砕cell homogenizationという)し,できるだけ生体内の状態のまま,均一な分画をうるようにくふうされている。一般に,酵素などのタンパク質の機能に影響を与えない非電解質の溶媒,通常はショ糖の冷却等張溶液中で細胞破砕してホモジェネートhomogenate(細胞破砕液)にし,このホモジェネートから細胞小器官などの各細胞内構成要素を大きさ,形状,密度などの違いによって分画している。主として大きさの違いに対しては,試料に異なる遠心力を段階的に作用させて,大きい細胞小器官(とくに核は大きく重いので低い遠心力で沈殿する)から分画していく分画遠心法differential centrifugationが用いられる。…
※「ホモジェネート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...