最新 地学事典 「マルチアンビル高圧装置」の解説
マルチアンビルこうあつそうち
マルチアンビル高圧装置
multianvil high pressure apparatus
多数のアンビルを用いて中心に配置した多面体形の圧力媒体を多方向から同時に圧縮する装置。加圧に用いるアンビルの数が4つのテトラヘドラルアンビル装置,6つのキュービックアンビル装置,8つの川合型(6-8式)マルチアンビル装置などがある。それぞれの圧力発生空間の形は正四面体,立方体,正八面体である。通常はタングステンカーバイド製のアンビルを用い,川合型では30GPaまでの高圧を発生させることができるが,第2段目に焼結ダイヤモンド製のアンビルを用いれば,室温で120GPaまでの高圧発生も可能である。圧力媒体の中心には,試料のほか抵抗加熱用ヒーターや断熱材などで構成されたセルアセンブリが配置される。本装置を用いることで,地球の下部マントルに相当する高温高圧状態を実験的に再現することができる。
執筆者:大谷 栄治・大藤 弘明
参照項目:高圧装置
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

