ムンダ語族(読み)ムンダごぞく(その他表記)Muṇḍā languages

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ムンダ語族」の意味・わかりやすい解説

ムンダ語族
ムンダごぞく
Muṇḍā languages

インドのチョタナーグプル高原を中心として,インド中央部および北部に散在する住民 (ムンダ族) の諸言語から成る語族。ビハール州,ベンガル地方,オリッサ州にまたがるチョタナーグプル高原に行われるケールワーリー諸語 (サンターリー語ムンダーリー語,ホー語,ブミジュ語,コルワ語など) を北部群,オリッサ州中部,オリッサ州とアンドラプラデーシュ州の境界地域に行われる,ジュアーング語,ガダバー語,ソーラー (サバラ) 語などを南部群,マディヤプラデーシュ州のマハーデオ丘陵のコールクー語を西部群とする分類が行われるが,異説もある。語族全体で話し手が約 800万人あるうち,9割近くを北部群が占め,なかでもサンターリー語が最有力。モン=クメール語族などとともにオーストロアジア語族一員をなすという説もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android