ユーロピウム異常(読み)ユーロピウムいじょう(その他表記)europium anomaly

最新 地学事典 「ユーロピウム異常」の解説

ユーロピウムいじょう
ユーロピウム異常

europium anomaly

地球・惑星物質中の希土類元素存在度をコンドライト隕石中のそれで規格化し,その値を原子番号順にプロットした希土類元素存在度パターンは,一般に滑らかな変動を示すが,EuやCeはときに滑らかなパターンからはずれてプロットされる。Euの存在度が希土類元素存在度パターン上において,SmとGdを結ぶ線より上に位置するのが正の異常,逆を負の異常という。一般に分化の進んだ岩石に負の異常をもつものが多い。これは通常3価のイオンとして挙動する希土類元素の内にあって,Euが2価として挙動し,特に斜長石に取り込まれやすいことによる。しかし,Eu異常のすべてが斜長石の分別で説明できるとは限らない。またその解析からマグマ中の酸素分圧に関する情報が得られる。コンドライト隕石やCAI中の異常は,希土類元素のなかでEuの凝縮温度が低いことによる。

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岩石学辞典 「ユーロピウム異常」の解説

ユーロピウム異常

地球惑星物質の中の希土類元素存在度をコンドライト隕石中の存在度で規格化し,その値を原子番号順に記した図は一般に滑らかな変動を示すが,EuやCeは時に滑らかな図からはずれる.Euの存在度が希土類元素存在度の上でSmとGdを結ぶ線よりも上に位置するのが正の異常(positive europium anomaly),逆を負の異常(negative europium anomaly)という.天然の岩石では一般に分化の進んだ岩石に負の異常をもつものが多い[地学団体研究会 : 1996].

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

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