岩石学辞典 「ユーロピウム異常」の解説 ユーロピウム異常 地球惑星物質の中の希土類元素存在度をコンドライト隕石中の存在度で規格化し,その値を原子番号順に記した図は一般に滑らかな変動を示すが,EuやCeは時に滑らかな図からはずれる.Euの存在度が希土類元素存在度の上でSmとGdを結ぶ線よりも上に位置するのが正の異常(positive europium anomaly),逆を負の異常(negative europium anomaly)という.天然の岩石では一般に分化の進んだ岩石に負の異常をもつものが多い[地学団体研究会 : 1996]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報