ヨゲンノトリ(読み)よげんのとり

知恵蔵mini 「ヨゲンノトリ」の解説

ヨゲンノトリ

江戸時代、信奉することで疫病から逃れられるとされた架空の鳥。コレラが流行した幕末に信仰された。1858(安政5)年に、山梨県市川村(現、山梨市)の名主である喜左衛門が記した「暴瀉病流行(ぼうしゃびょうりゅうこう)日記」には、黒い体に白と黒の双頭を有した鳥の絵が残されている。また「来年、世の中の人が9割方死ぬという難が起こるが、我らの姿を朝夕に仰いで信心するものは、必ずその難を逃れられるだろう」と記録されている。

(2020-5-21)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「ヨゲンノトリ」の解説

ヨゲンノトリ

江戸時代に信仰された架空の鳥。双頭の黒い鳥で一方の頭のみ白い。疫病を予言したとされる。山梨県立博物館が所蔵する『暴瀉病(ぼうしゃびょう)流行日記』に記されている。

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