ヨコワミドロ(読み)ヨコワミドロ(その他表記)Sphaeroplea annulina

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヨコワミドロ」の意味・わかりやすい解説

ヨコワミドロ(横輪水泥)
ヨコワミドロ
Sphaeroplea annulina

緑藻類ヒビミドロ目ヨコワミドロ科の淡水藻水田などから発見され,アオミドロのように発生する。藻体は糸状,径 27~72μm,単列細胞から成るが,各細胞は円筒形で,長さが幅の8~20倍に及ぶ。各細胞内には 20~30個の葉緑体があるが,これが横に環状に並んでいるのでヨコワミドロと名づけられた。造精器と生卵器とを生じ,精虫が泳いで生卵器に到達して受精するが,その卵子は赤煉瓦色でのちに膜に皺が寄って金平糖状になり,生卵器になった細胞内に縦に並んでいる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android