ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシッヒ法」の意味・わかりやすい解説 ラシッヒ法ラシッヒほうRaschig process ベンゼンと塩化水素からフェノールを合成する工業的方法。塩素化法ともいう。 C6H6 +HCl+O→ C6H5 Cl+ H2O ,C6H5 Cl+ H2O → C6H5 OH+HClのように,中間に塩化ベンゼンを生成する。第1段反応では触媒に酸化銅,酸化鉄などが用いられ,反応温度は 230~250℃。第2段反応ではリン酸カルシウムまたは二酸化ケイ素が用いられ,反応温度は 400~500℃。現在では行われていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by