ラシッヒ法(読み)ラシッヒほう(その他表記)Raschig process

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラシッヒ法」の意味・わかりやすい解説

ラシッヒ法
ラシッヒほう
Raschig process

ベンゼン塩化水素からフェノールを合成する工業的方法。塩素化法ともいう。 C6H6 +HCl+O→ C6H5 Cl+ H2O ,C6H5 Cl+ H2O → C6H5 OH+HClのように,中間に塩化ベンゼンを生成する。第1段反応では触媒酸化銅酸化鉄などが用いられ,反応温度は 230~250℃。第2段反応ではリン酸カルシウムまたは二酸化ケイ素が用いられ,反応温度は 400~500℃。現在では行われていない。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android