最新 地学事典 「ラルデレロ地熱地帯」の解説
ラルデレロちねつちたい
ラルデレロ地熱地帯
the Larderello geothermal field
世界初の地熱発電が行われたことで知られる,イタリア・トスカーナ地方にある地熱地帯。1777年に当地の温泉流体中にホウ酸が発見され,流体を煮沸したホウ酸製造が開始されたが,熱源となる木炭資源の枯渇に伴い,ラルデレル氏が地熱蒸気を熱源としたホウ酸の抽出に成功,1818年には工業化された。1904年,当時のホウ酸工場の持ち主であったP.ジノリ・コンティ氏が地熱蒸気を用いた発電実験に成功。1913年には250kWの地熱発電が開始された。2020年現在ではこの地熱地帯には34の発電ユニットがあり,合計設備容量は800MWに達している。
執筆者:安川 香澄
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

