レーリー板(読み)レーリーばん(英語表記)Rayleigh disc

改訂新版 世界大百科事典 「レーリー板」の意味・わかりやすい解説

レーリー板 (レーリーばん)
Rayleigh disc

音の強さの絶対測定をする装置。直径5mm,厚さ0.1mm程度の雲母またはガラスの円板で,これを直径3~5μmの細い石英線または白金線でつるして使われる。この円板に斜め方向(45度)から音波があたると,音の強さに比例したモーメントによって円板が回転し,これをつるした石英線などのねじれによるモーメントとつりあったところで静止する。このときのねじれの角度を,線にはりつけた鏡によって拡大して測定すれば,音の強さが求められる。マイクロホンの相互校正法が開発されるまで,レーリー板は音の強さを測定する標準計器として古くから使われてきた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android