音波(読み)おんぱ(英語表記)sound wave

  • 音波 sound wave

翻訳|sound wave

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弾性体中を伝わる弾性波で,気体および液体中では縦波であるが,固体中では横波も存在する。聴覚に関連して扱うときは音と呼ぶ。通常は可聴周波数 (数十~2万 Hz) のものをいう。これ以上の周波数の音波を超音波,以下のものをインフラソニック波 (超低周波音) という。

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世界大百科事典 第2版の解説

ふつうに音波というときには,空気を構成する微小粒子の振動によって起こる圧力変化の波動で,その周波数が人間の聴覚によって音として感ずる範囲にあるものをいうことが多い。空気中の音波に限っても,可聴周波数以上の超音波,可聴周波数以下の超低周波音など広い周波数範囲にわたる音波が存在する。一般に音波ができるためには,媒質の中で起こった運動に対して,これを続けようとする慣性力と元の位置に戻そうとする弾性力との存在が必要である。

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大辞林 第三版の解説

流体および固体の中を伝わる弾性波。弾性体の体積・形状の周期的変化が波動として伝わるもの。特に、空気中を伝わり、人間が音として感じる範囲の振動数をもつものをさすことが多い。 → 超音波縦波

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一般に、弾性体中をその弾性に基づいて伝わる振動現象を音波という。普通「音」と称しているのは、振動体からの振動が縦波として空気中を伝わりに達するもので、可聴振動数、およそ16ヘルツから2万ヘルツのものをいう。これより振動数が大きくて、音としての感覚を引き起こさない波を超音波という。
 音波を記述する微分方程式(波動方程式)より、音速cは、体積弾性率をκ(カッパ)、密度をρ(ロー)とすると、

という形をしていることがわかる。初めニュートンは、媒質である気体の変化を等温変化とみなして、体積弾性率を空気の圧力で計算したが、実測された音速を得ることができなかった。1816年にラプラスP. Laplace(1749―1827)は圧力と体積の間に成り立つ関係を断熱変化であるとして説明した。その結果、0℃、1気圧での音速が331.5m/secであり、t℃のときには、331.5+0.6t(m/sec)となり、実測とよく一致する。[奥田雄一]
『小橋豊著『基礎物理学選書 音と音波』(1969・裳華房) ▽吉川茂・藤田肇著『基礎音響学――振動・波動・音波』(2002・講談社)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 空気、水などの媒体中を伝わる振動波。この波動が耳に達すると、音を感じる。広義には、音として聞くことのできない二万ヘルツ以上の超音波も含める。
※物理全志(1875‐76)〈宇田川準一訳〉五「微音と雖も数多集合するときは之を聞くを得る者は是れ音波の湊合し来て同時に耳に達すればなり」

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世界大百科事典内の音波の言及

【音】より

…耳に聞こえるといっても,人間以外の動物の可聴振動数範囲は,人間のそれとは必ずしも同じではない(図1)。コウモリが自分から出した音波を利用して,暗やみの中でも障害物などの存在を感知することはよく知られている。この場合の音は人間の耳には聞こえない超音波領域にあるが,これも広い意味での音に含まれる。…

※「音波」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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